言葉がなくても
少し緊張してお店に入るとママが店をあける準備をしていた。

ママは私に気づくなり、
「梨花どういうつもりなの?」

私は固まる。拾ってもらった身だからママにはいつも逆らえない。


「あんたみたいな能無し誰が拾ってやったと思ってんの?
拾ってやった恩忘れたってのかい!?」
ママは私にグラスのなげつけた。


破片で私の頬がきれた。


私はなにも言えない。



「お前みたいな薄汚い猫うちにいらないよ!とっとと帰んな!」



私は静かに店をでた。

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