言葉がなくても
仕事を終えみんなが帰った後に僕はまだ残っていた。

「あら、いつも一番に帰る桜井君が今日は珍しく最後?梨花ちゃんが待ってるんじゃないの?」


僕は社長まで歩みより鞄から雑誌をだしてモデルの人の髪と自分の髪を交互に指差した。


社長はすぐ理解してくれて散髪の準備をしてくれた。



「久しぶりね~桜井君の髪きるの。」



社長は世話好きでよく工場の人たちに頼まれては髪をきっていた。


ここの工場の人は障害や精神的に問題のある子が多く人と触れ合うのが苦手て美容室にいけない人も結構いる。

僕もだ。
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