ストレイ・キャット☆シュ-ティング・スタ-
裸のままインスタント珈琲を作る。彼氏ということばがこころを殴る。しかしそれは知ってのことと自分をなだめ返信メールを考える。滴なのか汗なのか首筋から肩先にツゥーと水滴が流れ落ちる。そして嫉妬からか、ぼくは久留美という女性がどんな顔をしているのかと興味を抱き、震える裸体でメールを送った。
『久留美ちゃん、おはよう! あのさぁ、自分の顔写真を送るから写真送ってくれないかなぁ? いきなりで悪いと思うけれど?』
今、自分が話している相手がどんな風かと知りたいと思う気持ちは、当たり前の欲求であり欲望だ。腰に巻いたバスタオルをほどき、全身をくまなく拭き上げる。久留美とのメールのやりとりで興奮したのか、シャワーを浴びたにも拘わらずうっすらと身体中に汗がにじみ出していた。ぼくはリビングの隣にある六畳ほどの和室に入り、とり込みっぱなしの洗濯物の中から新しいバスタオルを手にとり、もう一度身体を丁寧に拭き上げて、クシャクシャに丸まっていたボクサーブリーフを広げて身に着けた。
しばらくすると久留美からの返信が届く。
『写真交換OKだよ! あたしのスマイル送るよ!』
届いたメールを見てぼくは驚いた。そのメールに添え付けされていた写真画像は、ぼくの想像をはるかに超える、美しい女性の顔写真が浮かび上がる。
「うわぁ、すごくきれいな人……」
送られてきた写真画像には、ブラウンの髪に透き通るような白い肌、キリッと整った中にやさしさと強さを混ぜ合わせた表情の本当に美しく、かわいい久留美の顔があった。ぼくはうれしくもあったが、彼氏と会いにいくとのメールに年甲斐もなくやきもちを妬き、再びメールを考えた。
『うわぁ~めっちゃ美人。反則ですよぉ(涙) 逢えないですよね? う~ん逢ってみたい! えぇ~悔しいから今口説きます(笑) 今夜、午後十時に東京の空を見上げるから、久留美ちゃんも午後十時に横浜の空を見上げて下さい。もちろん彼氏の腕の中でいいからさ!』
もう一度、久留美の顔写真を見てぼくは後悔する。かわいい度4。
「あ~こんなことなら見ないほうがよかったかも?」
送られてきた顔写真をアルバムに収めて、タイトルを英語でKURUMIと名付けた。
子猫がゆっくりと近づいてくる、ぼくの足下に……。
『久留美ちゃん、おはよう! あのさぁ、自分の顔写真を送るから写真送ってくれないかなぁ? いきなりで悪いと思うけれど?』
今、自分が話している相手がどんな風かと知りたいと思う気持ちは、当たり前の欲求であり欲望だ。腰に巻いたバスタオルをほどき、全身をくまなく拭き上げる。久留美とのメールのやりとりで興奮したのか、シャワーを浴びたにも拘わらずうっすらと身体中に汗がにじみ出していた。ぼくはリビングの隣にある六畳ほどの和室に入り、とり込みっぱなしの洗濯物の中から新しいバスタオルを手にとり、もう一度身体を丁寧に拭き上げて、クシャクシャに丸まっていたボクサーブリーフを広げて身に着けた。
しばらくすると久留美からの返信が届く。
『写真交換OKだよ! あたしのスマイル送るよ!』
届いたメールを見てぼくは驚いた。そのメールに添え付けされていた写真画像は、ぼくの想像をはるかに超える、美しい女性の顔写真が浮かび上がる。
「うわぁ、すごくきれいな人……」
送られてきた写真画像には、ブラウンの髪に透き通るような白い肌、キリッと整った中にやさしさと強さを混ぜ合わせた表情の本当に美しく、かわいい久留美の顔があった。ぼくはうれしくもあったが、彼氏と会いにいくとのメールに年甲斐もなくやきもちを妬き、再びメールを考えた。
『うわぁ~めっちゃ美人。反則ですよぉ(涙) 逢えないですよね? う~ん逢ってみたい! えぇ~悔しいから今口説きます(笑) 今夜、午後十時に東京の空を見上げるから、久留美ちゃんも午後十時に横浜の空を見上げて下さい。もちろん彼氏の腕の中でいいからさ!』
もう一度、久留美の顔写真を見てぼくは後悔する。かわいい度4。
「あ~こんなことなら見ないほうがよかったかも?」
送られてきた顔写真をアルバムに収めて、タイトルを英語でKURUMIと名付けた。
子猫がゆっくりと近づいてくる、ぼくの足下に……。