ストレイ・キャット☆シュ-ティング・スタ-
 やがて目の前で踊っていた星の大群は、一瞬にしてぼくと久留美の視界から消え去り、ふたりは重なったまま、真っ暗闇の彼方へ放り出される。ぼくの身体の中心に突き出たダイヤモンドの剣が久留美のマグマで溶かされていく。
 
 ドロドロと激しく、そして熱く。

 すると、消え去ったはずの星の大群が暗闇を裂くように、ふたりをめがけて豪雨のように降り注ぐ。
 


 ふたりだけのために流れ落ちる流星群。



「きれい……」

 
 ぼくと久留美はきつく抱き合ったまま、降り注ぐ星の雨に打たれ、同時に声を上げた。


 

 久留美が迷子の子猫。
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