夢屋敷へご招待

ののるside
三人が来てから一週間たった。
季節は夏真っ盛りだった。
ののる「暑い・・・夢見、水！」
初夢「俺もくれ！」
予知夢「俺も！」
夢見「なんでお前らの分まで！」
正夢「お前も大変だな。手伝ってやろうか？」
夢見「頼む。お嬢様以外のやつに水をやってくれ。」
正夢「了解。」
私は正夢という執事に目がいった。
なんか3人の中でタイプが少し違うと
思ったからだ。
夢見「お嬢様水でございます。」
ののる「あ、ありがとう。」
夢見「あのーさっきから何を見てらっしゃるんですか？」
ののる「正夢」
夢見「！？一体どうして？」
ののる「三人の中でもなんか違うなーって。静かというか真面目？」
夢見「そういうことでしたか。
まぁ彼は私以上に真面目でしたから。
いつも律儀なのであいつらと違うのは
当たり前ですよ。」
正夢「おい。初夢たちが海に行きたい
らしい。」
夢見「あいつらは一体何を考えて！」
正夢「相変わらず忙しそうだ。」
ののる「いつもあーなの？」
正夢「そうでございます。」
ののる「普通に話していいわよ。」
正夢「いいのか・・・？
俺はあいつらとは違うから別にさっきの
話し方でも大丈夫だ。」
ののる「私が嫌なの。」
正夢「分かった。
じゃあそうする。ていうかあんたは
海に行けないんじゃないのか？」
ののる「あまりそういうところは好きじゃない。」正夢「だろうな。俺あいつらに言ってくる。」
ののる「いい！いいの！むしろいい機会・・・」
正夢「手震えてるのにか。」
ののる「うん。大丈夫。」
正夢「分かった。じゃあ夢見に言ってくる。」
はぁ・・・バレてた。
私が海というか外が嫌いなこと。
あれでも気を使ってくれてたんだよね。
夢見「お嬢様！いいのですか？正夢が
いいと言っていたらしいのですが。」
ののる「そうよ。いいって言った。」
夢見「じゃあ分かりました。行きましょう。」