のばしたこの手は届かない。

東校舎下、渡り廊下の横の花壇は日差しがとてもキツイ。

「暑いな…。」

シャァァァ…。

私はヒマワリに水をあげていた。

「大きくなぁれ…フフ。」

小さい頃からずっと花が好きだったから花の世話をしている時はつい顔がにやける

渡り廊下から知らない人がちかづいてくる。
「エーレナちゃん!」
「うわ!本物だ!めっちゃ可愛い!」

…誰だろう?先輩ってことはわかるけど知らない…。

「俺たちのこと知ってるー?」

「えっと…わからないです…すいません…」

男の人は苦手だ…。

「とりあえず携帯教えてよー!」

「え…あの…」

嫌だな…怖い…

「いいから!ほら!携帯!」

携帯を取られた…。

「あの…やめてください。」

「いいからいいから。」


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