のばしたこの手は届かない。
「あ、桜ちゃんもうそろそろ帰らないといけないんじゃないの?」

「そうだね、あ、八嶋先生にジャージ返したおいたから。」

「ありがとう。」

「じゃあね、身体冷やしちゃだめだからね、」

「うん。また明日。」

バタン



どうかエレナが毎日無事に暮らせますように…



そう思いながら家に帰った。
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