のばしたこの手は届かない。
「朝霧…いい?朝霧を俺でいっぱいにするよ…?」

「はい…。」

「好きだよ。愛してる。エレナ…。」

何でこんなにこの人がエレナって呼ぶだけで胸がいっぱいになるんだろう…

「んんっ…あっ…せんせっ…。」

「エレナっ…好き…だ…。」

私と先生はその夜。




一つになった。
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