のばしたこの手は届かない。
ギュ…


「エレナ、泣きたかったら泣いていいんだよ。」


「…グスッ…おうちゃぁん…。」



私はずっと泣き続けた。



桜ちゃんはずっと抱きしめててくれた。



その夜は先生からの着信もメールもすべて無視した。



…何を言われるのか怖くて…出られなかった。


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