変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
「……もう終わりにしよう」
事を早く済ませる為に
山野の頭をめがけ竹刀を構え走る。
「……ッ!」
山野は自分が持っている竹刀で
その攻撃を防ぐ為に頭に竹刀をもっていった。
俺はその動きで空いた胴体めがけ、
素早く竹刀を腹部にもっていき突きをいれた。
「ガッ…!」
ーーーカラン
竹刀が落ちる音が道場に響く。
突きをまともに喰らった山野はその場に膝から崩れ倒れた。
「俺の勝ちだな」
状況が呑み込めなかったのか、
辺りは静まり返った。