変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
「俺からは以上だ。
それでは稽古に入る。配置へ付け!
まずは素振り百回。
それでは…始め」
各自、言われた通りに素振りを始める。
…流石は幹部たちから
選出された奴らだな。
立ち姿や竹刀の構え方が昨日稽古をやっていた奴らとは違うな。
だが、時間や回数が増えていくたび
軸がぶれ始める者もいるな。
体力もそこまであるわけではないんだな。
となると先ずは体力づくりからだな。
「………95、96、97、98、99、100!」
素振りが終わると汗をかきながら
息を乱して床へ座りこんだ奴が二人。
他は壁に寄りかかるなど息を整えている。
「…ッハァ、ハァ、ハァッ……
お、わった…」
市村はよほど疲れたのか床に転がり込んた。
「お前らの体力がないことがよく分かった。
しばらく休憩をしたらまずは、体力づくりから始める。今日は腕立てを100回やっておけ。」
すると顔に出やすいのか、嫌そうに顔を歪める二人の姿が目に映った。