変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
人間助け
中心に足を進めていく。
輪の中心にいるのは男三人に…女一人か…
やる事が汚いな。そこまでしないといけないものなのか?
「貴様!俺らの言うことが聞けねぇのか!!」
罵声かけるとか最悪だな…
あの男……は、その一にしよう。
「まあまあ落ち着けって、ヒック」
その一のつれのもう一人の男、
その二がそう言った。
顔が赤い…酔っぱらいが?
昼からよく飲めるよな。
それより……
この周りにいる人間は
何故見ているだけなんだ?
助けに行くこともできないのか?
我が身が可愛いからって見てみぬフリ。
それを通していけばいいと思っている。
これだから人間は嫌いなんだ。
「は、離してください!」
目を向けるとその二が女の肩に腕を回していた。