変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
「おじょーちゃん、
少しくれぇーいいじゃねぇか、な?
俺たちに酌してくれるだけでもいいんだよ。
…い゛っ!?」
「……なぁ、おじさん。その腕離してあげなよ」
俺はその二の男の腕を捻り上げながらそう言った。
本当は助けるつもりなんか無いけど、
こんな奴らと一緒になるのは嫌だからな。
優しいな、俺。
「い、イデデデデデっ!!
は、離すからっ!だから離してくれっ!!」
俺は掴んでいた(捻り上げていた)腕をパッと離した。
その二の男は腕をさすりながらこっちを見てくる。
「な、何しやがる!!」
その二のことを無視し、女を俺の方へに引っ張っり女を守るように前に立った。
「危ないから後ろに居ろ」
そう声をかけ、男三人がいるほうに一歩足を踏みだした。
「何しやがる…って言われても、あんたの腕を捻り上げただけだ」