変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
関係ない?
それが関係あるんだよ。
俺には特にね。
「関係あろうと無かろうと、お前には真実を答えてもらう。
その実行者、―――……は今どこに居る。」
俺は―――……にしなければならない事がある。
それは一つだけじゃない。
とにかくソイツを搜し、やることを済ませなければいけない。
じゃないと自分が駄目になってしまう。
大切な人たちが安心できない。
「―――……、さん、か?
お、れは…その御方の居場所を知ら…ない、んだ」
知らない?
「ほ、本当なんだっ!!嘘じゃない!!
…ッ!?
その御方は、居場所を転々としていてっ、誰も知らないんだ!」
なぁ、何でそんなに震えているんだよ?
何で後ろに後退って行くんだ?
何が恐いんだ?
「ヒッ…!!
まっ、待ってくれ!!頼むっ!!
俺は何も知らないんだよ!
つ、つーかあんたはあの御方に一体なんの用があるんだよっ!!
あの御方は毎日毎日多忙な方なんだぞっ!!
あんたごときのにんげ……」
あたり一面に紅い華が舞い散る。