変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
「それで、女の子を絡んでいた男三人は、笠をかぶった男にそれなりの仕打ちを受けて逃げちゃってさ……隊士たちに一応追わせたんだけど逃げられちゃったみたいで……」
平助は、えっ…と呟き顔を引き攣らせる。
そして僕は、平助に話の続きを聞かせる。
「それで僕は笠をかぶった男の子の方に行ったんだ。歩いてたから腕を掴んで様子を窺ってたらさ、掴んでた腕を振り払われちゃって…」
あの時は本当にびっくりしたよ。
まさかあんなふうに腕を振り払われるとは思ってなくてさ。
「それで気付いたら…逃げられちゃった☆」
ふ〜、長い説明がやっと終わった。雑な説明だけどわかったかな?
「平助、わかっ……た?」
あれ、おかしいな〜?
「へ〜すけ〜?」