変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
奴の刀を受け止めては打ち返す、それを幾度となく繰り返していく。
(一撃一撃が重いな…)
俺がどんなに剣の腕も鍛えても、所詮は男と女。
体力があっても、力の差は明らかだ。
「ーーーっ!!」
―――キンッ……ガッ
力をこめて刀を弾き返す。
そう思ったさなか、また刀が俺に目掛けて降ってくる。
気付けば沖田総司も入ってきてた。
力も、剣の腕も強い男二人に一体どう返せばいいんだ。
今はただ、ひたすらに相手から振り下ろされる刀を止めることしかできない。
(早くしなければこっちが倒される。何か作を考えなくてはっ)
必死に頭にかを動かすが、特に考えが上がってこない。
兎に角ここは……
俺は二人の攻撃を流しながら、後ろへ飛び退いた。
「っ…ハァッ、ハァッ」
片膝に手を付き、もうひとつの手では奴らの目の高さになるように構える。
こんなに息を乱すなんて、だらしないな。
フラフラする足を何とか踏ん張る。
目の前にいる男も、沖田総司も肩で大きく息を整えている。