変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
第参章
零番組組長
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一番組の稽古をつけていた時(とは云ってもただ見ていただけだが)知らない隊士によって何故か広場に集められた。
広場を見渡すと、近藤さん、山南さんなど局長をはじめとする奴らや隊士たちが大量に集まっていた。
俺たち稽古組は最後の方に来たのでバラバラに空いているところに腰を下ろした。
一体何が始まるんだか…。
全員が集まったことを確認すると近藤さんは、
「すまんな、稽古中に。
実は新しく入ってきた子を紹介しようと思って集まってもらったんだ。」
と言った。
近藤さんの言葉に一部の隊士たちがザワついた。
「神崎くん、立ってもらってもいいですか?」
山南さんの言った通りに立ち上がると
この広間にいる奴らの目線が一斉に私に向いた。
「おい、いつまでつったんでんだ。自分の名くらい自分で言え。」
土方の上からの言い方が少々いや、かなり腹が立ったがそこは耐えた。
「……神崎伊織」
長ったらしいのは面倒だから取り敢えずなだけを名乗る。
そして腰を下ろそうとした時近藤さんの口からとんでもない言葉が話された。
「えー、神崎くんにはトシの小姓と零番組組長になってもらうことになった。
皆、よろしく頼むぞ」
………は?