あまらぶ。
「…はあ…」
「なに、りんどうした?」
「彼氏がサークルの合宿でいなくてデートの約束も無くなっちゃったんだって」
「やべーな、それ。ずっと楽しみにしてたよな」
「うん、だからあんなアメーバみたいに…」
「聞こえてるからあ!!」
学校の昼休み。
机に突っ伏してうなだれる私を2人の同級生が冷やかしてくる。
その2人、友達の花南(カナン)と律人(リツト)のヒソヒソばなしに割って入った。
アメーバって…!
「大丈夫?2日目だけど」
「大丈夫じゃないよお…」
「よしよし、」
「たった一週間だろー?我慢しろよ」
ニヤニヤしながら言う律人についむかっときてしまう。
「うるさいー!律人は彼女いないからわかんないよー!」
「…っうっせー!」
花南がまあまあと言いながら私たちを収めようとする。
「普段だって全然会えないのに〜〜
7時からバイトだし〜テンション下がるよう…」
「じゃー美味しいものでも食べに行こ?奢ってあげるから!」
花南の言葉に少しだけ気分が回復した。