上弦の月
「でももうその必要はない。俺と柚月は結婚する、式はいつにする?」
「し、式?!そんな急に言われても…」
「なんで?柚月は嫌なの?」
「いやっていうかいきなりすぎて何が何だか…」
本当にわけがわからない。
こんなに焦っているのはいつぶりだろうか。
「とりあえずまた明日ね」
「はい…」
新庄さんの意図が見えない。
いきなり結婚とか、わたしはどうしろと言うのか。
クリスに迎えに来てもらい自宅に着いた。
明日は月曜日で学校もある。
早めに寝たいのに寝れるわけもなかった。