上弦の月


制服から楽なルームウェアを着て私はリビングに出た。


まだ時計は4時をさしていた。


学校から直接マンションに車で来たからまだ早い時間。



どうしようかと思い遥歩さんの部屋に行った。

ノックをして「遥歩さん」と呼びかけた。


すると、入っていいと声がしたので扉を開けた。


遥歩さんは机に書類とパソコンを広げてなにやらお仕事をやっているらしい。


「夜ご飯なんですけど、何か食べたいものとかありますか?」

「柚月が作ってくれるのか?」

「はい、時間もありますしよければですが…」

「じゃあ、ハンバーグが食べたい」

「わかりました、では買い物に行ってきますね」

「あぁ、気をつけてな」



最後に遥歩さんは私に五千円を渡して仕事に戻った。

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