上弦の月


たまたま私が狙われただけなんだよね。

マンションにいくにはあそこを通らなきゃ行けないけど気をつければ大丈夫だよね。



「柚月?」

「あ、はい」

「本当に大丈夫?」

「フフ、遥歩さんは心配しすぎなんですよ」

「そうか?普通だよ、俺のかわいい柚月が襲われそうになったなんて」


ちょっとまって、今遥歩さんサラッとすごいこと言った?

俺のかわいい柚月?


「私、前から思ってたんですけど、遥歩さんと昔会ったことありましたっけ?」

「うん、あるよ」


やっぱり。

だから私はずっと遥歩さんにとってはかわいい妹なんだ。

だからこう言うことサラッと言えるんだ…。



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