Crescent
「今日ははっきり言わせて貰うわ。
アンジュの従業員でもないのに。
店長と知り合いだからって新商品に関わったり、いろいろと勝手な事は止めてくれない」
「私は別に、そんなつもりで」
「とにかくアンジュの店の中の事にまで立ち入って来ないでっ。
本当はアンジュにだって来てほしくない」
そんなつもりじゃなかった。
あのデニッシュだって気軽にって言われて……。
私、図々しかったんだろうか。
「まぁ、あなたは一応アンジュのお客の一人だし店長の友達らしいからお店に来るなとは言わない。
でも、勝手な事は止めて。
話しはこれでお仕舞いよ、帰るわ」
真下さんは自分の言いたい事を言って先に出て言った。