君と私を、夜空から三日月が見てる
我ながら面倒臭い女だしね・・・!
自分に自分でがっかりした時、調度車の前まで辿りついた。
「ちょっと狭いかもだけど、どぞ」
柿坂君は車のロックを開けながらそう言った。
何これ、なんかドキドキする!
いや・・・大概いつもドキドキしてるけど!!
とりあえずそれは顔に出さないようにして、柿坂くんの軽自動車の助手席へ乗り込んだ私。
「お邪魔しまーす」
狭いとかいっても、軽自動車って馬鹿にできない!
下手すると私の車より中がひろい!
「思ったより中が広い!」
そんな感想を言った私に、柿坂君は嬉しそうな笑顔になった。
「でっしょ?とりあえず自分名義でローン組めてよかった感じで、ちょー気合入れて掃除したりしてる!」
「おお・・・!どうりで外も中もぴかぴか!!」
「うんうん」
私が褒めると、それこそ、誇らしそうな柿坂君の笑顔が輝きだしてしまう。
こんなことで喜んでくれるんだ~・・・・
やだ、この子やっぱり可愛い!!
そう思ったら、へんな笑いをしそうになって、私は、ハッと平静を装ってクールに言ってみる。
「さすが掃除屋さんだよね」
「ああ、それも一理あるかも?会社の資材をちょっと借りて洗ったりもしてるし!」
「だよね!」
そう返事をしたら、私の顔まで思い切り笑顔になってしまい、クールに装うつもりが、結局顔が緩んでしまったっていうオチ。
なんだかんだ、年上とか女のプライドとか言ってても、柿坂君が無邪気に笑ってくれると、つい私も笑顔になっちゃうんだよね。
今までの恋愛で私に足りなかったのは・・・
もしかして、こういう自然体なとこだったのかな・・・?
つい、そんなことを思ってもしまうのも、柿坂君はこんなにイケメンなくせに、なんだか植物みたいで、ガツガツしたとこもなくて、妙に可愛い癒し系の男の子だからなのかな?
やばい・・
こんなこと考えたりしてるのは・・・
私、もしかして・・・
柿坂君を異性として意識してる!?
ああ・・・!
余計なことにまで気づいてしまった!!
どうしよう!!
勝手に顔を赤くして、私は、車を発進させた柿坂君の横顔を見る。
まっすぐに前を見てステアリングを握る横顔は、いつもの綺麗な彼の横顔。
こんなにカッコイイんだもんね、私じゃなくてもドキドキしたり!
ちょっとぐらい意識したりもするよね!!
うんうん!!
あんまり意識すると、ますます態度がおねーさんぽくなくなるから、ここはしゃきっとしないと!
「あ、そだ、そういえば、今夜はどこに遊びにいくの?」
そう聞いた私を、横目でちらっと見て、柿坂君は言うのだ。
「遊びっていうか・・・飯?
金ないんで、ファミレスだけど・・・・
ああ、でも、こっちの用事終われば、多分、別な場所で美味い焼き鳥が食える・・・かも?」
「え???
別な場所で美味い焼き鳥・・・?
なにそれ?」
「え?ほんとに焼き鳥が美味い店だから?」
「いえいえいえ、それはわかるんだけど、別な場所って・・・ファミレスの後の二次会???」
「ああ・・・・うんと・・・・
まぁ、そんな感じ?」
そう言って、柿坂君はあはははって笑う。
ちょ・・・
なにそれ・・・
ファミレス行って、別の場所までつれていってくれるってこと???
でもなんだろ・・・
それって・・・
何気に・・・
ちょっと嬉しくない!!!!???
そう、こうやって喜んだ自分を、私は15分後に後悔することになるのだ。
自分に自分でがっかりした時、調度車の前まで辿りついた。
「ちょっと狭いかもだけど、どぞ」
柿坂君は車のロックを開けながらそう言った。
何これ、なんかドキドキする!
いや・・・大概いつもドキドキしてるけど!!
とりあえずそれは顔に出さないようにして、柿坂くんの軽自動車の助手席へ乗り込んだ私。
「お邪魔しまーす」
狭いとかいっても、軽自動車って馬鹿にできない!
下手すると私の車より中がひろい!
「思ったより中が広い!」
そんな感想を言った私に、柿坂君は嬉しそうな笑顔になった。
「でっしょ?とりあえず自分名義でローン組めてよかった感じで、ちょー気合入れて掃除したりしてる!」
「おお・・・!どうりで外も中もぴかぴか!!」
「うんうん」
私が褒めると、それこそ、誇らしそうな柿坂君の笑顔が輝きだしてしまう。
こんなことで喜んでくれるんだ~・・・・
やだ、この子やっぱり可愛い!!
そう思ったら、へんな笑いをしそうになって、私は、ハッと平静を装ってクールに言ってみる。
「さすが掃除屋さんだよね」
「ああ、それも一理あるかも?会社の資材をちょっと借りて洗ったりもしてるし!」
「だよね!」
そう返事をしたら、私の顔まで思い切り笑顔になってしまい、クールに装うつもりが、結局顔が緩んでしまったっていうオチ。
なんだかんだ、年上とか女のプライドとか言ってても、柿坂君が無邪気に笑ってくれると、つい私も笑顔になっちゃうんだよね。
今までの恋愛で私に足りなかったのは・・・
もしかして、こういう自然体なとこだったのかな・・・?
つい、そんなことを思ってもしまうのも、柿坂君はこんなにイケメンなくせに、なんだか植物みたいで、ガツガツしたとこもなくて、妙に可愛い癒し系の男の子だからなのかな?
やばい・・
こんなこと考えたりしてるのは・・・
私、もしかして・・・
柿坂君を異性として意識してる!?
ああ・・・!
余計なことにまで気づいてしまった!!
どうしよう!!
勝手に顔を赤くして、私は、車を発進させた柿坂君の横顔を見る。
まっすぐに前を見てステアリングを握る横顔は、いつもの綺麗な彼の横顔。
こんなにカッコイイんだもんね、私じゃなくてもドキドキしたり!
ちょっとぐらい意識したりもするよね!!
うんうん!!
あんまり意識すると、ますます態度がおねーさんぽくなくなるから、ここはしゃきっとしないと!
「あ、そだ、そういえば、今夜はどこに遊びにいくの?」
そう聞いた私を、横目でちらっと見て、柿坂君は言うのだ。
「遊びっていうか・・・飯?
金ないんで、ファミレスだけど・・・・
ああ、でも、こっちの用事終われば、多分、別な場所で美味い焼き鳥が食える・・・かも?」
「え???
別な場所で美味い焼き鳥・・・?
なにそれ?」
「え?ほんとに焼き鳥が美味い店だから?」
「いえいえいえ、それはわかるんだけど、別な場所って・・・ファミレスの後の二次会???」
「ああ・・・・うんと・・・・
まぁ、そんな感じ?」
そう言って、柿坂君はあはははって笑う。
ちょ・・・
なにそれ・・・
ファミレス行って、別の場所までつれていってくれるってこと???
でもなんだろ・・・
それって・・・
何気に・・・
ちょっと嬉しくない!!!!???
そう、こうやって喜んだ自分を、私は15分後に後悔することになるのだ。