駆逐系男子【更新再開】
「珍しいね、僕も付き合うよ」
……い、言えない。
アルバイト情報誌もらいに行くなんて言えないよ……
「あ……もしかして僕が行ったら邪魔かな?」
「じ、邪魔なんてそんな……!」
「なら、いいよね?」
あ……う……
断る理由が見つからないよー!
でもここで吉良くんにバレちゃうわけにはいかないもの。
ここはお菓子とかを買ってやり過ごして、またあとで来よう。
「……はい」
「あの……じゃあ、また」
「待って、はるちゃん」
家に入ろうと背を向けた時、吉良くんに呼び止められた。