駆逐系男子【更新再開】
こっそり紙をカバンに直してバレないように家で捨ててはいるんだけど……
こうも毎日されると……ね。
毎日のことだから恐怖というものもいつの間にかどこかに行ってしまって
誰が何のためにこんなことをするのだろうと考えるようになった。
そして、今日も……
「また入ってる……」
A5の紙には赤いマジックペンで『別れろ』とだけ書かれていた。
私はそれを4つに折りたたみ、いつものようにカバンのサイドポケットに仕舞おうとする。
「……それは何?」
「ひっ!?」
何だかコソコソと悪いことをしているみたいな気分だったからか
不意に声をかけられて思わず変な声が出てしまった。