駆逐系男子【更新再開】
それが、とっても嬉しかったの。
今までは周りの人に合わせるのに必死だったけど……
吉良くんといるときだけは、そう思わなくていられる。
この人の想いに応えたい。
いつになるかは分からないけど、それでも待ってくれる……?
好きになれないかもしれない。
吉良くんをもっと苦しめてしまうかもしれない。
それでも、彼なら……
私を待ってくれるような気がするの。
『じゃあまた、明日。学校で会おうね』
「……はい」
私の返事を最後に、電話は切れた。
ただの自己満足かもしれないけど、私の中にあった罪悪感がほんの少しだけなくなった気がした。