スイッチ

「うわー、ドキドキした!!」

「よかったね~。お昼断られた時は裕樹君、泣くんじゃないかと思ったよ」

「え、泣く!?」

「本当、泣きそうな顔してたぜ。見てるこっちまでハラハラしたよ」

「ぅ・・・でも良かった~」

「そうだな。なんてったって“恋する乙女”だからな」

「なんだとこの眼鏡小僧がぁ!!」

「このやろ!!結構気にしてんのにそういうこと言うな!!」



うるさいな、と思った。

こっちにまで声が聞こえる。

あの男子・・・朝倉裕樹って言ったっけ。

どうしてあんなふうに、笑う事が出来るんだろうか・・・

考えても考えても、答はでなかった。
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