スイッチ
『桜木さん、本当なの!?あの事・・・』

学校では一番中のいい友達が駆け寄って来る。

『そうだよ。私は―――』

私が答えると、その顔はみるみる変わっていった。

そう、あれは絶望・・・



キーンコーンカーンコーン

けたたましいチャイムの音で目が覚めた。

これはまた、懐かしい夢を見たものだ。

私がまだ「スイッチ」を切っていなかった頃の夢。

ゾロゾロと、教室に生徒達が入ってくる。

どうやらさっきのチャイムは昼休みの終わりを告げるものだったらしい。

めんどくさい。

これからまだ何時間も授業を受けなければならないのか。

私は授業はじまってそうそうに、気だるさで家へ帰りたくなった。


学校なんて私には、必要ないのだから。
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