《続》手にしたあとは?
盛り上がるメンバーの中で、華乃が誰かに口説かれたりしていないかと…
チラチラ気にしながらも、タカの話に耳を傾ける。
「はなチャン…綺麗になったな。てか、なんか…芯が通っていい女になった。うん。」
確かに、それは俺も驚いた。弱くて脆い子だと思ってたのに。
「だよな。だからこそ焦るんだ。他の男に取られたらって…」
「ん〜。サークルではなチャンをまぢで狙ってんのは…要くらいだよなぁ。」
タカは眉間にシワを寄せて、盛り上がりの中心に居る要に目をやった。
「ライバル宣言までされたしさぁ。でも!はなチャンは大樹に夢中だろっ♪他の男なんてさ!」
タカはニヤニヤしながら俺の肩を叩いた。
「だといいけど…」
俺は楽しそうに酒を飲む華乃を見つめた。なんか…このパターン多い。片思いしてるヤツみたいだな俺。