《続》手にしたあとは?
元カノとの電話を5分くらいで切り上げて、すぐに中に戻ると、華乃の姿がない。
「彩、華乃は?」
俺はソコにあったビールを飲みながら玉子焼きを口にした。
「んーやっぱ華乃の玉子焼きが一番…「まだ連絡取ってるんですか?」
ん?
彩が俺の片手にあるビールを奪って飲み干したてから続けた。
「元カノと。」
「ああ。でも別に義務的な感じだよ?華乃も分かってるし。」
「自惚れですねそれ。華乃は何も言って来ないケド…絶対不安だと思いますよ?あのコ、自分の感情隠すの得意だから。」
『自惚れ』
まただ…要にも言われた。
何で忘れてたんだろう。
最初の、華乃と元カノを重ねてた事を知った後も
クリスマスに華乃を置いて元カノの所へ行ってしまった後も
華乃は俺に弱い所を見せなかった。
俺は本当に自己中な男だな…
大切な彼女の本心を見抜けない…