《続》手にしたあとは?
華乃がなかなか帰って来ないから、『たぶんトイレ。』と、彩の言葉を聞いて俺は向かった。
トイレの前には、要に抱きしめられてる華乃…
一瞬、要を突き飛ばそうと思ったけど、飲み会の席ではよくある事だと気持ちを落ち着かせた。
でもすぐに要の肩を掴んで引き離し、華乃の腕を引いた。
「俺のに触んなよ要。」
冷静なつもりだったケド、少し強く言ってた自分に驚く。
「冗談ですよ。すいませんはなチャン。」
要は華乃をチラッと見てから席に戻っていった。
「華乃、大丈夫か?」
「うん…っ。なんか飲みすぎたみたい…。」
俺は華乃を抱き寄せて、軽く唇を重ねた。
「ちょ…こんなトコで…!」
「今日うち泊まって?」
真剣な目で華乃を見た。
「うん…?」
華乃の顔がさっきから赤いのは、酒のせい?それとも俺がキスしたから…?