《続》手にしたあとは?
講義中、昨日の要の言葉を思い出してた。
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昨日、大樹が元カノの電話を取って外に出てから、要が寄ってきた。
「大樹君、また元カノと電話すか?まったく…はなチャンってゆぅ可愛い彼女がいんのに…っ。」
要はブスッと頬杖をついた。
「要飲みすぎ〜!大樹さんは心配なだけだよ?悪く言わないのっ。」
私の代わりに彩が要の相手をしてくれた。
「要、心配してくれてありがと。でも大丈夫だから。ね?」
要は入学してから大樹にすごくなついてたのに、最近ケンカでもしたのかな?そう思った。
「ちょっとトイレ。」
なんとなく要と気まずくて、私は席を立った。
「はなチャン!」
トイレから出たら要が待ち伏せしてた。
「どうしたの?」
「はなチャン…なんで強がるんすか?本当は嫌でしょ?不安でしょ?今でも元カノと繋がってるなんて…」
要の真剣な瞳。
要は少し、大樹に似てる。
切長の瞳。
最近切って黒くした髪。
今ぢゃ背丈も後ろから見たら間違えるくらい似てる。
少しドキドキしちゃった…