《続》手にしたあとは?
「好きです。」
要の瞳が私を映してる。
なんて澄んだ目してるんだろ。
言わなきゃ。
「要、私強くなんかないよ。全然綺麗でもないし…。でも私がもし、本当に強くて綺麗だなって感じてくれたんなら…、それは大樹がいたからだよ。」
要は少し目を反らした。
「大樹がいなきゃ今の私はいないの。もし大樹に出会ってなかったら…要もきっと私を見てない。」
「そんな事…っ!」
そらした目線を私に戻した要は言葉に詰まった。
グッと拳を握り締めて、そしてすぐに気を取り直して要は言った。
「どんなハナチャンでも好きなんて…言い切れない俺は到底大樹君にかないませんね…っ。」
イタズラっぽく笑う要……いつもの要に戻ったかな。
違うのは、少し悲しい瞳。
「ありがとね要。強くて綺麗なんて初めて言われたの、嬉しかった。これからも…
「これからも好きです!俺諦め悪いんで…近いウチ大樹君を越えるんで、覚悟しといて下さいね?じゃっ!」
チュッ―
え…?
ええ!?