《続》手にしたあとは?
◆5◆


バイトが終わって家に着いたら、部屋の電気が付いてる。華乃だ。


華乃は自分のバイトがない日、よく俺の家でご飯を作って待ってる。



「おかえり〜ッ!」



いつもの笑顔で玄関のドアを開ける華乃が可愛くて、そんな華乃を見たくて。

カギがかかってないのを知ってるクセに俺はいつもわざとチャイムを鳴らす。



「ただいま。」



今日はグラタンとスパゲティか。華乃の作った美味い夕飯を食べていつもの様に華乃に言う。


「今日、泊まってくだろ?」

「明日1限…」


「風呂入るか。」


自分から聞くクセに『イエス』以外の返事は聞かない。



不安なんだ。ずっと捕まえておかないと華乃が俺から離れてしまう気がして…。



もういっそ部屋に閉じ込めておきたい。でもソレはもちろん不可能なんだ。



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