《続》手にしたあとは?
「あら〜…そんな事があったのか。要も悪いヤツぢゃないんだけどな…。サークルの事もあるから穏便に済ましたいよなぁ。」
この数日間の話を聞いたタカは最もな事を言った。
今日はタカを呼び出して駅前の居酒屋で久しぶりに二人で飲んだ。
「そうなんだよ。サークルに支障が出ない様に冷静に華乃を諦めてもらう方向になんとか…。」
要と話をするなんて言ったのに、バイトが忙しい上に要がなかなか捕まらない。
俺はなんだかモヤモヤした日々を過ごしていた。
「あ!悪い俺そろそろ帰るわ!愛しの彼女が家で待ってんだぁ♪」
「おう。悪いな呼び出して…。ありがと。」
華乃は今日バイトでウチには来ない…バイト先まで迎えに行って家まで送ろう。
そう思って華乃にメールをしたらすぐにって返信が来た。
『もう上がるから、裏で待ってるね♪』
元カノなんてバイト先に浮気相手が居たもんだから絶対に迎えになんて行かせてもらえなかった。
…元カノ…あいつ元気にしてるかな?
この時、ふと元カノの事を思い出してしまった俺は、神様の怒りをかってしまったのかもしれない…。
ピリリリッ―