《続》手にしたあとは?


タカチャンにも、大樹のバイト先にも、サークルのみんなにもとにかく大樹のゆくえを聞いたのに誰も知らない…。


途中で大樹に電話をかけたら電源が切れてた。



本当に大樹の身に何かあったのかもしれない…。



不安に耐えきれなくなって、私は彩を呼び出した。




「そんな青ざめた顔して…。大丈夫、何もないよ。ね?私も朝まで一緒に連絡待つから…。」



心配そうに彩は私の手を握ってくれた。



少し安心出来た。




大樹…早く帰ってきて…!



眠気と戦いながら大樹からの連絡を待ってたら、朝が来てしまった。







ピリリリッ―




携帯が鳴った。


大樹だ!!



「もしもし!?大樹?」




『あ…華乃…。』



大樹だ…良かった…


私は彩に大樹の無事を目で合図した。



「もぉ!心配したんだからっ…今どこにいるの?」



『…ごめん…。』




大樹の声のトーンに、私は顔がこわばった…







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