《続》手にしたあとは?
1時間、2時間…俺は玄関に座り込んだまま動かなかった。
動けなかったんだ。
何度か華乃に電話をしたけど、出るはずもない。
頭の中を、いろんな事がぐるぐる駆け巡る。
俺が元カノの事を気に掛けたり出来たのは、俺には"華乃"ってゆう安心があったからだ。
俺は華乃に優しくして甘えさせてた裏で、華乃に思いっきり甘えてた。
華乃がいなきゃ…何もない。
華乃しかいらないのに…他に目をやってしまった俺が悪い。
今でも華乃が愛しくて仕方ないのに…。