《続》手にしたあとは?
「で?何があった?」
俺が休憩室でしばらく待っていると、いつもより早めに店を閉めて、店長がカウンターに座らせてくれた。
コトンッ―
店長はアゴを使って無言で俺に一杯のカクテルを出してくれた。
綺麗な青い色をしてた。残念ながら俺からしたら、光の当たらない深い海の底の色にしか見えなかった。
そんな今の俺を表したカクテルを一口飲んで気持ちを落ち着かせる。
「…華乃に…フラれました…。」
店長は深いため息を着いて自分はウィスキーを一口飲んだ。
「はなチャン…今ウチに居るよ…。」
「……」
俺は店長が全部知ってる事に少し焦った。
殴られる気がしたから…。