《続》手にしたあとは?
もう…どうしたらいいんだろう…。
華乃の気持ちを取り戻すタメなら何でもする…
でも…
拒否をされたら俺は何も出来ない。
華乃の瞳が俺の姿を映さない。
華乃の耳が俺の声を聞き入れない。
華乃の肌が俺の指を触れさせない。
華乃の心が俺の全てを受け入れない。
…これ以上、華乃を追い詰めたくない。
時間が必要なんだと思った。
いや、離れた方が華乃のタメなんだ。
見守る事も愛かもしれない…そう思った。
俺は…相変わらず繋がらない華乃の携帯にメールを送る。
大好きだった事、大切だった事、それなのに傷付けてしまった事、そして…
こんなメールは最後にするという事。
送信ボタンを押すはずの親指が震えた。
この指を強くボタンに押し付けてしまえば、俺達は終わる。
見守る愛。
辛いのは承知だ。