《続》手にしたあとは?
あれから何ヶ月経っただろう。
うなだれるほどの暑さに目を覚ました。
いつも腕の中にいた華乃がいない事に、俺はなかなか慣れないでいた。
むくっと起き上がり、あくびをして、頭をかく。
時計の針は朝5時を指してる。………早起きしすぎだろ。
今日から3泊3日のサークル合宿だ。合宿と言っても海ではしゃいで飲んで騒ぐオアソビだけど。
もちろん華乃も居る。何か期待してる訳ぢゃないけど、華乃に会える嬉しさで早起きしちゃった俺。
カッコ悪い…。
華乃のバイト先で会って以来だから、どう接したらいいんだろう。
ずっと考えてたけどとうとう今日という日が来てしまった…
要との事も気になるし。
嬉しさと不安の入り交じる夏合宿…。
ス〜ゥッ―
おっきく息を吸って…
「はぁー…。」
深いため息をついた。