《続》手にしたあとは?
ぐちゃぐちゃな気持ちに押し潰されそうになった私は、泣くのを止めた。
この恋をなかった事にはしない。
でも終わらせたかった。
なのに…
「華乃っ…!」
バイト先に大樹がイキナリやってきて、私の腕を掴んだ。
どうしてほっといてくれないの?
もう終りにしたいのに。
私は初めて全身で大樹を拒否したと思う。
他の人に触れた手で触って欲しくなくて。
その時の大樹の表情は見なかったけど、後悔してるなら嘘でも、言い訳でもいぃから弁解して欲しかった。
そしたらきっと私は許してしまう。
でも…
大樹はその後すぐに別れる事を受け入れてくれた。
言い訳も弁解もなく、終りになった。