《続》手にしたあとは?
◇2◇
華乃と出会って3度目の春を迎えた。
俺はもう4年だし授業はほとんどないから、暇な日にプラっと大学に顔を出した。
「あ!大樹君!」
サークルの2年生、要に会った。
「よぉ。要、髪どうした?」
つい最近まで金髪ツンツン頭だった要が、黒髪だった。
「いや〜。大樹君みたいになれば、はなチャンみたいな可愛い彼女出来るかなって思ったんです♪」
意味が分かんねぇ…
確かに要は、身長が俺と同じくらいだ。でもソレとコレとは話が違うんぢゃね?
「はっ。単純だな。頑張れよ。華乃どこ居るか知ってるか?」
要は俺にバカにされた事に拗ねたみたいだったけど、何か思い付いた様に答えた。
「たぶん食堂っすよ。俺もちょうど行くとこだったんで一緒に行きましょ!」
俺達は食堂に向かった。