《続》手にしたあとは?



「君、バイト何時まで?僕店長だからお店空けれないんだ。坂下さんの事送ってくれない?」



は?
自分の彼女くらい自分で面倒見ろよっ…
と言いたい所だけど、辛そうに眠ってる華乃を見て、視線を戻す。

「30分したら戻ってきます。」



「良かった。ありがとう。」


その笑顔はなんだよ?華乃が他の男に送ってもらうんだぞ?余裕の微笑みか。




悔しいけど、華乃が選んだ男だ。俺は黙って店を出た。



「くそっ…。」




バーの店長に話をすると、おう!行ってこい!奪ってこい!なんて笑顔で送りだしてくれた。



ありがたいけど…こんな事情でバイト抜けるって有りかよ…。




華乃のバイト先に向かう途中、着信が入った。






昨日と同じ見覚えのある番号…




故意的に無視した。



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