《続》手にしたあとは?
俺が華乃を見つめると、華乃は目を反らさない。
必死とは言え、それだけで嬉しい。顔が緩みそうだけど、今はそれ所ぢゃない。
視線を店長に戻す。
「うーん…難しい質問だなぁ。坂下さんは可愛いけど、僕が生涯愛しているのは僕の奥さんだけだから。」
コイツ!堂々と華乃を不倫相手に…!?
カッとなった俺は店長にズンズンと近づこうとした。けど、華乃に止められてしまった。真っ赤な顔をした華乃に…
「やめて大樹!さ…さっきから言ってる事意味わかんないよ?」
「お前、この人と付き合ってるんだろ?奥さんが一番だぞ?傷付くのが目に見えてる!嫌なんだよもう…お前の泣き顔は見たくない!」
華乃と店長の表情が固まった。
「大樹…それって…」
華乃の言葉を遮る様に、いや、割り込む様に第三者の声が聞こえた…
「大樹!」