《続》手にしたあとは?
その第三者は俺の腕にしがみ付いて来た…
嘘だろ?
なんでこのタイミングでココにお前が居るんだ…―?
「お前…」
青ざめた顔の俺を必死に見つめて。
視線をゆっくり華乃にやる。
「ねえ、華乃ちゃんって言ったっけ?その人新しい彼氏?」
華乃は表情をなくしていた。
「…あなたは…」
「もういいぢゃない…。あなたにはお友達も側に居てくれる人もたくさんいるでしょう…?私には、大切にしてくれる人も居ない、大切にしていた子どもも居なくなったわ…」
元カノは瞳に涙を浮かべて言い放った。
「大樹一人くらい私にちょうだいよ…!」
俺は一時放心してしまった。彼女を止めなきゃいけないのは俺なのに…