《続》手にしたあとは?
伝えたい事はたくさんあるのに…伝えられない …
伝えられない?
『君の愛する人は生きてるだろう?』
そうだよ!伝えられるんだ。伝えようとしなきゃいけない。
俺は、騒音の中力いっぱい叫んだ。
「華乃!好きだ!」
聞こえてないかもしれない。
「いっぱい傷付けてごめん!まぢでごめん!」
この信号長すぎる。
「もう傷付けない!約束する!お前を笑顔にするのは俺だ!」
とにかく叫ぶ。
「だから…だから側に居させて欲しい!」
もう恥ずかしいなんてどうでもいい。
「華乃ー!俺は…!お前が居ないと、生きていけな…」
ドンッ―
大声を出すのに夢中だった俺は、周りの景色を見てる余裕なんてなくて、何かにぶつかられた。