君のとなりで【短編】
少ししてから、教室に戻る。
午後から3限の授業。
湊くんは、眠いのか首が揺れている。
さっきも、眠たそうにしてたもんね。
そんな姿を見て、私も眠くなる。
気づいた時には、授業が終わっていた。
眠っていたようだ。
休憩時間に、湊くんが私の机の前に来る。
「美桜が授業中、寝るとか珍しいな。疲れてんのか?」
気づかれてたんだ。
「先生、かなりイライラしてたぞ、呼び出されるかもな」
「え!?本当?」
あの先生、怖いし厳しいし苦手なのに。
「湊ー、あんまり、東さんのことからかうなよ?東さんが寝てたこと気づいてないから」
優しく言ってくれるのは、葉山くん。