世界の終りで愛を歌う
エピローグ
この物語は二つの観点から出来ている。
一つは現実。もう一つは、虚像の世界。
虚像の世界が現実になってしまったら貴方はどうするのだろうか?
また、現実の世界が虚像の世界になれば良いと思う事もあるかも知れない。
例えば、宝くじが当たる虚像の小説を書いていてもしもそれが現実になったら……。
また、現実世界で好きな人が死んだとして、
せめて虚像の世界の中でも幸せに暮らせたらと、
物語の世界では存命させてみたり。
思い出は、一生残る。
作品が残れば、永遠に残るかも知れない。
世の中には、4万年も語り継がれている本があるくらいだ。
今は消え失せた古代文明の。
アトランティス文明、ラムディア文明、ラ・ムー文明、ムー大陸文明、そして古代ガーナ文明。
ガーナ文明が終り、生き残りが他の大陸に渡り、
そして他の文明を築いたのだ。
今書いた中でガーナ文明はかなり古い。
その本も残っている。
他の文明の本も。人間や大陸は深海の中に沈んでも。
今もなお、思想やノウハウ。
そして力が生き続けている。
ここに、信じるは本。という二人の男女がいる。
本を愛し、知ることを楽しむ二人。
この二人の運命が物事の理すらも変える事になるとは想像もしなかった。
だが、現実になってしまった。