世界の終りで愛を歌う

 結局、実は詠美を許してしまった。

彼女のごめんなさいは反則だ。

実家に実が送ると言うと、

続きを書くのか分からないとの事で、

詠美は監視をすると言い出したのだ。


「編集者かよ! しかも給料も出せないぞ。俺も金を貰ってないんだからね」


と実は言ったがそんなはお構いなしに、

詠美は冷蔵庫の中を物色しだす。


「あ、カレーが出来る! お母さんカレー作っていいですか?」


「作ってくれるの? 悪いねえ」


と実の母親と詠美は既に友達のように料理を開始している。


「詠美ちゃん包丁の使い方が上手だね」


「いえ、お母さん。それほどでも……あ! ミノル君は小説の続きを書いてね! サボっちゃダメですからね」


と言われた。食事が出来るまで暇なので彼は続きを書く事にした。

また、ありえないとか言われるだろうなと思われたが、


実在の人物と似てしまうので大きく誇張したのだ。


本来ある人の父親は、司法試験に受かり、

その息子は浪人したのだ。

かなり原状では設定が酷似していた。

だが、実在の人物をモデルにしている作品は多い。


友人や、親、知り合い等や、歴史上の人物だ。
< 22 / 61 >

この作品をシェア

pagetop