世界の終りで愛を歌う

 彼女は疲れが露骨に顔に出るらしい。

そうした時は、私は彼女にツボ押しをしてあげよう。


予防医学とは、主に東洋医学の思想から来るのだ。


人間には、自分を治癒する能力が備わっている。


その能力を最大限に発揮したなら、

癌すら直せる。抗がん剤はいらない。

いるのは、針か、アミノ酸だ。

アミノ酸は癌を破壊するナチュラルキラー細胞(略してNk細胞)を活性化させるエンドルフィンの材料。


針は私の専門外だが、
いずれ針が使える人を雇いたいものだ。

そうすれば、予防医学は更に普及を早めるだろう。


初期の癌なら針治療だけで完治が可能だからだ。


Nk細胞ならば、末期の癌でも完治が可能だ。
ある宗教で数々の末期癌の克服の事例があるが、


それはNk細胞の力かも知れない。

この細胞の活性化を促すエンドルフィンは、
天才の出していたホルモンである。

だが、私達凡人にも出す事は可能である。

天才との違いは、天才が天井知らずに無限に出すが、


私達はその半分も出せれば良い程度だ。

アインシュタインが、
1日に90分しか寝なくても、

健康だったのは、このエンドルフィンの力だろう。


そうすると我々凡人には無理と普通は諦めるが、


人間はカツ丼を食べるだけでエンドルフィンが分泌される。


楽しい事や、嬉しい事。

また、良い行いをして良い気持を感じるだけで出るのだ。


別に難しくない。平常時には……。

肺炎や、抗がん剤にの痛みに耐えている人々に出せと言うのは余りにも酷だ。


そうなれば彼女にバトンタッチだった。

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